みなさんはじめまして。ねぷしゅりと申します。
先日発信した“note”「賢学って結局なんぞや」の人です。
たまたま例のノートがかのブログ管理人“とらまめ”の目に留まり、そのニッチなテーマこそ包括的攻略ブログへの足掛かりとして相応しいということで声をかけていただきました。
“とらめもブログ”というFF14界でもとりわけ大きな舞台で、ゲストライターとして執筆できることを光栄に思います。その舞台で弊noteと同様、需要があるのかどうかわからない、そんなんだから参考文献がでてこない。だけどみんながなんとなくふわっと感じていること・疑問に思っていることをテキストに書き起こし、言語化していきたいと思います。
ねぷeasy!!
前置き
本稿では巷でよく言われる整備クリダイが強いだとかウェポンブレイクが強いだのスキル説明を読めばわかるようなことには触れず、機工士に対して最低限の知識があることを前提として、外的要因に触れながら進めていきます。
また、その上で機工士の立ち位置がよくわからず、機工士とどう向き合っていけばいいのかわからなくなってしまった方向けに記事を作成しています。
機工士って弱いっていわれるけど…
はい。疑いようもなく弱いです。正しく言うなら強い動きが発生しない。機工士はジョブスペックを出力するうえで、ジョブ理解やクリダイ、タイムライン等の影響をあまり大きく受けないという性質をもっています。またスキルローテーションが明快で大なり小なり期待通りのスペックを出力することしかできません。それはつまりどういうことか。「絶もうひとつの未来」を例に挙げて見ていきましょう。
P1:フェイトブレイカー

どのパッチのものをサンプルにするか悩みましたが現在取り組んでいるプレイヤーに対して発信するべきかなと思い、ひとまずパッチ7.3に集計されたデータをサンプルとして取り上げていきます。しかし二回に及ぶナーフを受けたピクトマンサーが相変わらずですね。他に気になるところがあるとしたらアッパー調整を受けた赤魔導士とピクトマンサーに引っ張られる形でdpsを伸ばしている踊り子、弱いとされているのに悪くない立ち位置にいる召喚士、そして弱いとされていてデータ上でも二回りぐらいしっかり弱い機工士。とそれ以下のヴァイパー
冒頭で強い動きという言葉にひっかかった方がいらっしゃると思いますが、絶もうひとつの未来P1には特定のジョブが強い動きをとります。もとより強いピクトマンサーなどはわかりにくいですが、この表においては召喚士が少し気になりますよね。弱いとされているのにスレイヤー2ジョブとそうかわらない出力、ほぼ全力でもリーパーと大きく変わらない数字になっています。なぜか?
それは召喚士が抱える強スキル“サモンバハムート”とそれに準ずるもののリキャストが、ボスが離れている間に一周するからなんです。サモンバハムートのあとすぐにサモンフェニックスが使えるような状態になっていて、強スキルを実質リキャスト待ちなしで連打している状態。こういった強い動きができるため絶もう一つの未来P1での召喚士はジョブスペック以上のdpsを維持することに成功しています。しかし機工士にはそういうものが存在しません。
これは機工士を取り巻くスキルに限っていえばP2でも同じで、いくら頑張っても機工士には強い動きが存在せずジョブスペック以上のdpsを確保するのは仕様上不可能です。また、スキルローテーションも非常に明快で扱いやすく、レンジロールという性質上いわゆる上手ぶりといったものも存在せず、精々夜寝る前に充電状況を確認して、起床とともにバッテリー100%で迎え、翌朝の心の安寧を確保するぐらいしかできることがありません。
ではここでP3:闇の巫女のデータを見てみましょう。

レンジロール内の関係がおかしなことになりました。いや、レンジだけではなく各所でおかしなことになっています。ヴァイパーはリソースさえあればいくらでも強く動けるのでともかく、持ち越せるものがあまり多くないはずの黒侍が一つ抜けていて、レンジロール内で言えば機工士も永久結晶で消費し、再充電した半端なバッテリーぐらいしかないのにも関わらず、2ロールと比べて強い数字を示していますね。なんとも不思議なことです。先ほど強い動きがないと書き記したのにこれはおかしなことです。どういうことなんでしょう?
これは機工士(と黒魔導士・侍)が強いのではなく、周りが弱くなることで相対的に機工士が強く見えるといった現象です。表の下部を見ると数字が書いてありますが、それを見ての通りP1に対してP3で強く動いているのではなく、周りが極端に弱くなっています。なぜこうなるかというと、現状P3が60/120/60の奇数分のバーストで収まるようにタイムラインが構成されているからですね。120で異様に強い忍者や踊り子、詩人などは奇数タイムラインの影響を強く受け、本来のスペックを発揮できずに表のようなことになります。それらに対して機工士はタイムラインの影響を強く受けないため、期待されている通りの代わり映えしない出力で我々にスマートな答えを示してくれます。
機工士は局所的に強いってこと?
それもまた違います。局所的に強くても、例えば絶なら約18分間での分配が大事な要素で、パーティ内で噛み合うならともかく基本機工士という局所的な縛りになりますし、零式の攻略固定なら装備を寄せたメレーにクロポジを付けるのが圧倒的で、スコアアタックをするのであれば貢献火力において詩人に勝るレンジなど存在しません。結論、パッチ7.3レベル100現黄金環境において機工士は間違いなく弱い寄りのジョブです。とはいえ明確な役割を持てる以上、省くほどでもないしなんともいえない絶妙な弱さのジョブです。ただ野良の零式なら全然ありだと思います。クロポジも詩人のバフも吸い上げてくれるパーティあんまりないので。
結局、機工士はどうしたらいいの?
絶竜詩戦争って知ってますか?
正しくは過去絶ですね。とりあえずまずパッチ7.3の絶竜詩戦争と絶オメガ検証戦の最終フェーズのデータを見てみましょう。
上が竜詩で下がオメガです。


竜詩では機が強く、オメガでも大健闘しています。っていうか竜詩の機ちょっと強いですね。また別の指標を示した表もあるのですが、そちらでは本体火力だけで言えば上から5番目、スレイヤー組と忍者、ピクトマンサーより強力なdps を出しています。また、竜詩においては割合軽減のウェポンブレイクがインプロミンネよりも比較的刺しやすく、野良においても独立して役割を果たしやすいため強力なメタカードとして機能します。総じて客観的事実に基づき、強ジョブとして語っても問題ない、もはやそう語られるべきジョブと断じてもおかしくないパワーを見せてくれます。この絶竜詩における機工士の強さは、絶もうひとつの未来P3闇の巫女と同様、絶竜詩戦争最終フェーズが奇数のタイムラインとして設計されていることが要因の一つとして挙げられます。
続いてオメガにおける機工士は、パッチ内では明確な役割があったものの現在だと他レンジと差別化できる点はありません。データを見ての通り、最終フェーズも特別な強さを持っているわけではないです。ぶっちゃけどれでもいいのですがおそらくきっと、機工士をメインとしている方はどれでもいいという事実が必要なはずです。広めましょう、100はだめでも90絶なら胸を張って叫べる。私はマシニストだと。
「あれ、さっき局所的に強くてもそれだけでは縛りになるっていってなかった?」
安心してください、通し全体で特別弱いということはありません。どちらかというと強めに動き続けることができます。竜詩においては噛み合いが良すぎて要所要所で強いといえるレベルです。また90絶だけではなく80/70の絶においても強力な遠隔dpsとして活躍することができます。そう、つまり機工士とは,,,
過去絶の王-機工士-
少し盛りました。いやでもほぼ王です。普通に強力かつシナジーを持たないピュアdpsのため独立して任務を遂行できます。かっこいいですね、まるでエージェントのようです。
まじめな話、凪の時期になると過去絶で遊ぼうという話がよく挙がり、その中でも絶竜詩戦争と絶アレキサンダーはとりわけ遊ばれているような様子がsnsでみられます。また、野良絶という環境でもこの2つはよく募集が立っていますよね。そういったシチュエーションの中で、普段プレイするのを躊躇われる機工士というジョブのパワーを出し切ってみるのはいかがでしょうか?これはあくまで経験談ですが、竜詩の機工士は本当に強く、野良では機工士だからクリアできたというシチュエーションにさえたびたび遭遇します。活躍しようとする場を変えるだけでここまで評価が変わるんだなと感動さえ覚えました。そういった経験を経て、広めなければいけないと強く思い、今回この記事を作成しようとおもった次第です。
しかし過去絶は過去絶、設定されているdpsチェックも相対的に非常に緩くなっています。そんな中で機工士が真に輝くのはやはり傭兵やフレンドのお手伝い。旬が過ぎたコンテンツでは、戦闘不能者の発生を含めその他大きくdpsをロスしてしまうシチュエーションが多く予想されます。そういったシチュエーションでも、機工士なら次につなげられる可能性を生むことができます。その過去絶がクリア済でメイン機工士であるならば、自信をもって手を貸してあげましょう。
まとめ
・レベル100の機工士は弱い。
・過去絶の王。活躍の場を見誤ってはいけない。
・真に輝くのは人助け。
以上で、巷で噂される「機工士ってよわいの?」という疑問に対する解答をおわりにします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。引き続き、良い機工士ライフが送れることを願っております。



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