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【PC版】モンスターハンターワイルズのスタッター問題とModによる技術的解決 

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発生していたスタッター問題の概要

PC版『モンスターハンターワイルズ』では、発売直後からフレームレートの低下やフレームタイムの乱高下(スタッター)が多数報告されていました。特にカメラの急激な移動時や大型モンスターとの戦闘中に顕著なカクつきが発生し、ハイエンドPCでも安定した60FPSを維持できないケースが見られました。

Steamのユーザーレビューでもパフォーマンス問題への不満が多く、発売直後の評価は「賛否両論」となっています。つまり、本作のPC版ではCPU・GPU負荷の高さとスタッター問題が大きな課題となっていたのです。


スタッターの主因:ゲーム内のアンチタンパー技術

このスタッターの原因として、多くのユーザーは当初、Denuvoの影響を疑っていました。しかし、Modコミュニティによる調査の結果、Denuvo自体ではなく、Capcom独自のアンチタンパー技術が原因であることが判明しました。

この技術はゲーム内のメモリを周期的にスキャンし、不正改変がないかをチェックする機能を持っていますが、この処理が過剰なCPU負荷を発生させ、スタッターの原因になっていたのです。

特に、

  • メモリのCRCチェック(整合性検証)が頻繁に行われていた
  • 特定のイベント(モンスター討伐やアイテム入手)ごとに暗号化データの照合処理が発生
  • スレッド処理の遅延が発生し、フレームタイムの乱れを誘発

など、ゲームの動作には不要な処理がCPU負荷を増加させ、結果としてスタッターを引き起こしていました。

実際、Capcomの他のPC版タイトルでも同様の問題が報告されており、『バイオハザード ヴィレッジ』では、公式パッチでアンチタンパーの処理を軽減したことで大幅に改善された経緯があります。


スタッター解消Mod「REFramework」の登場

この問題を解決するため、コミュニティの有志Mod制作者Praydog氏が、スタッターを解消するModをリリースしました。そのModが「REFramework」です。

REFrameworkは、本来CapcomのREエンジンを使用したゲームの改造やVR対応を目的とした汎用Modフレームワークですが、今回のアップデートで『ワイルズ』向けの修正が追加されました。

REFrameworkの主な機能

  • アンチタンパー処理の無効化
  • 不要なメモリ検証ルーチンの削除
  • フレームタイムの安定化
  • アンチタンパーが原因のクラッシュを修正

これにより、CPU負荷が大幅に削減され、フレームレートが安定し、スタッターがほぼ解消されました。

REFrameworkの導入方法

  1. Modファイル(dinput8.dll)をダウンロード
  2. ゲームのインストールフォルダに配置
  3. ゲームを起動するだけで自動適用

詳しい手法はこちら↓

あわせて読みたい
モンスターハンターワイルズでModを使用するために必要な「REF」と「FMM」の解説+一部Modも紹介【2025/... モンハンワイルズでModを使用するために必要なREFrameworksとFluffy Mod Managerについて解説。一部Modも紹介しています。

このModはDLLインジェクションという手法を用いて、ゲームエンジンの特定コードを直接書き換えることで、問題の処理を無効化しています。特に、

  • 不要なメモリチェックをスキップ(NOP命令化)
  • DRM関連関数の早期リターン処理
  • スレッドロックの解除によるデッドロック防止

といった技術的アプローチが採用されています。


Mod適用の効果とパフォーマンスの向上

実際のベンチマークでは、

  • フレームタイムの乱れが大幅に減少
  • FPSの安定化と向上(最大10~15%の向上)
  • クラッシュが減少

といった改善が確認されています。

また、過去に『バイオハザード ヴィレッジ』のDRM解除Modが登場した後、Capcomが公式に最適化パッチをリリースした例があることから、今回の問題も公式が今後のパッチで修正する可能性が高いと見られています。


アンチタンパー技術とパフォーマンスのジレンマ

今回のケースは、ゲーム開発においてDRMやアンチタンパー技術が正規プレイヤーの体験を損なう可能性があることを示しています。

特に、PC版はハードウェア環境が多様なため、

  • ゲームの不正改変を防ぐこと
  • パフォーマンスを最適化し、快適なプレイ環境を提供すること

のバランスが求められます。

Modコミュニティの力で問題が解決された一方で、公式側の対応にも期待が集まっており、Capcomが今後どのように最適化を進めるかが注目されています。


まとめ

  • PC版『モンスターハンターワイルズ』はアンチタンパー技術が原因でスタッターが発生
  • Mod「REFramework」によってアンチタンパー処理を無効化し、問題が解決
  • CPU負荷が削減され、フレームタイムが安定化、FPS向上
  • 今後の公式対応にも期待

Modの力で快適な狩猟体験が実現された一方、公式パッチによる最適化が待たれるところです。今後のアップデート情報にも注目していきましょう!

参考文献・情報源:

Game*Spark – 「『モンスターハンターワイルズ』PC版…パフォーマンス向上系2種紹介」gamespark.jp

DSOGaming – “Monster Hunter Wilds Mod fixes stutters caused by the anti-tamper tech”dsogaming.comdsogaming.comdsogaming.comdsogaming.com

NexusMods – “Performance Booster and Plugin Extender”(MHW向けMod説明)​nexusmods.comnexusmods.com

Overclock3D – “Modders fix Monster Hunter Wilds stutter with DRM/anti-tamper fix”overclock3d.netoverclock3d.netoverclock3d.netoverclock3d.netoverclock3d.net

PC Gamer – “Monster Hunter Wilds… performance woes…”pcgamer.com

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